明晰夢に関する個人的体験談


こんにちは、僕は明晰夢を何度か体験した事がある、ごく普通のおっさんです。実はこのサイトには特に意味はありません。以前に明晰夢で検索してみた事があったのですが、体験者によるサイトが出てこなかったので暇つぶしに作って見ようと思ったしだいです。実はウェブページ作りが趣味でしてね。


ただここに記した内容は、あくまで個人的な体験に基づいた私見に過ぎませんので、ひとつの事例として読んで頂ければ幸いです。おそらく明晰夢にも様々なグレードがありますし、個人差もあるでしょうから。



明晰夢と普通の夢は何が違うの?


1 夢を見ている自覚がある


普通の夢でも瞬間的に「これは夢だ!」と自覚出来る事はありますよね?ただその場合は「これは夢だ!」という認識はなかなか持続できないものです。やがては失われるか、逆に強く自意識を保とうとすると夢が覚めてきたりします。

僕も何度か経験がありますが「これは夢だ!」と自覚して、さぁ暴れるぞと思った瞬間からどんどん目が覚めてくるという・・・。まるで夢の世界から追い出されるようにね。

しかし明晰夢では夢を見ているというハッキリとした自覚がありながら、その夢は継続し続けます。追い出される事なく、夢の世界で遊ぶことが出来るのです。


2 自由に行動できる


明晰夢の中では基本的に自由に行動できます。そこは現実と同じですが、明晰夢の中では非現実的な行為も可能です。すごいスピードで走るとか、ビルの屋上までジャンプするとか、はたまた路上を歩いている異性にいきなりハグするとか。もちろん空を飛ぶ事も可能です。

自分の行動だけでなく、人であろうと物であろうと自分が望むものを呼び出すことも出来ます。


3 映像が超絶的


明晰夢っぽいのを見たけど本当にそうなのか定かではない、という方もおられるようですが、僕が思うに最も決定的な要素がこれです。明晰夢はとにかく映像がとてつもなくクリアで鮮烈なのです。

そうでなければ、おそらくそれは明晰夢ではありません。実際には目で見ているわけではありませんので映像という言い方もどうかと思いますが、とにかく凄いんです。

明晰夢で見る世界は衝撃的で、まるで色自体が輝いているかのように鮮やか、そしてとても細部が精密であり、生命力に満ち溢れているというか、まるで魔法が宿っているようなのですよ。

それに比べれば肉眼で見る現実の世界は、まるで水面に映った虚構の世界のように感じるほどです。




明晰夢で何が出来るの?

基本的には何でも出来ます。あなたが思いつく事であれば。僕は初めて明晰夢を見た時にはベタに空を飛びました。他にも色々と遊びましたよ、スパイダーマンごっことかね。

ただ個人的には自分自身は自由に行動できますが、夢の中の環境や世界自体を変えれるかどうかは試した事がないので分かりません。例えば一瞬にして氷の世界に変えるとか、原始時代に変えるとか。でもたぶん出来るのでしょうね。


僕自身は明晰夢にもグレードがあると思っています。明晰夢では「今自分は明晰夢を見ている」という意識がはっきりとありますが、それでも完全に目覚めている時の自分と比べると、まだ霞がかかっている部分が若干は存在します。

個人的にはその明晰夢の映像が鮮烈であればあるほど、僕自身の自意識というか、覚醒度もよりクリアになるように感じます。例えばグレードが低い明晰夢では映像はさほど衝撃的ではありませんし、空を飛ぼうとしてもあまり上手く飛ぶことが出来ません。明晰夢にとどまれる時間も短かったりします。

しかし覚醒度が高くなるほど明晰夢の中での自由度も増しますし、長い時間遊んでいられる、という事になります。



どうやって「これは明晰夢だ!」と気付くの?

僕は10代の頃、何とかして夢の中で夢だと気付けないものだろうかと色々と試してみた事がありました。例えば夢の中で鏡を見るとか、自分の両手を見るとか。でもダメでした。鏡も両手も見れましたが、それで夢だと気付くことは出来ませんでした。

それから時間が過ぎて、おそらく20代の頃に明晰夢の存在を知りました。その頃には夢に対する興味も失っていましたたので「ふ~ん」ぐらいに思っていました。しかしそれから2~3年後に思いがけず、初めて明晰夢を見ることになりました。


僕自身は意図的に明晰夢を見ることは出来ません。ただ明晰夢を見た時に、それに気付くことが出来るだけです。僕が明晰夢に気付く時はいつも同じパターンです。冒頭でも触れましたが、明晰夢はとにかく視覚的な情報が圧倒的なものがあるのです。

そう、本当に衝撃的なのですよ。その視覚からの衝撃で、まさに夢の中で目が覚めるというか、脳が目覚めるのです。「あっ・・・・明晰夢だ!」というふうにね。


僕の場合は基本的に明晰夢は最初から明晰夢ですが、一度だけ普通の夢が途中で明晰夢に変わったことがあります。突然視界の映像がブワッと変化して「ウワォ明晰夢!」みたいな感じで。いずれにしても明晰夢を見た時は映像でそれと気付きます。正確に言えば気付かずにはいられないでしょう。



明晰夢を見る方法はある?

僕自身は意図的に明晰夢を見ることは出来ませんので、方法は分かりません。しかし人がやっていなくて僕がやっている事は何かあるだろうか、と考えてみました。

僕は夢を見るのが昔から好きですが、夢を見た時、そしてそれを覚えている時は、内容を出来る限り克明に思い出すようにしています。

もしあなたが明晰夢を見てみたい、というのであればやってみて下さい。夢日記までは書く必要はありません。通勤や通学の時間を使って思い出すだけで充分だと思います。


それを続けていれば、味覚や触覚があるような リアルな夢は 見れるようにはなると思います。そしてそれが出来れば、おそらく明晰夢を見る確率は上がるのではないでしょうか?



明晰夢は危険?

ネットで検索してみると、明晰夢を見ていると現実と夢の区別が出来なくなるとか、気が狂うなんて見出しが出てくることがありますが、これはあり得ないと思います。

明晰夢を見ている時は「明晰夢を見ている」という認識がハッキリとあります。ゆえに現実と混同することはあり得ません。

「気が狂う」という事に関しては、そもそも何をもって気が狂うというのか、という問題がありますが明晰夢が原因になる事は考えられません。どう考えても、むしろ現実世界での方が頭がおかしくなりそうな出来事に出くわす事が多いのではないでしょうか。


ただ明晰夢やリアルな夢を見ていると、現実の世界もある意味では夢とそんなには変わらないのではないか・・・・という考えに至る可能性はあります。

それが良いことなのか悪いことなのかは、その人の受け取り方によりますが、場合によってはこの世界や人生に空しさを覚える事もあるかもしれません。あえてデメリットを上げるとすればそれぐらいでしょう。



初めての明晰夢

初めて明晰夢を見た時の事は今でもよく覚えています。僕が見晴らしのいい場所に立って夕日を見ているところから始まりました。そしてその超絶に美しい空を見ているうちに、はっきりと意識が目覚めたのです。これこそがあの明晰夢だと。

僕は空を飛びました。現実の空では大気のちりなどの問題で、どこまでも遠くは見えませんよね?遠くはかすんで見えるものです。しかし明晰夢の空はただ美しいだけでなく、どこまでも遠くまではっきりと見えるのです。

僕は空を飛んでいる時に鳩の群れと遭遇しましてね。しばらくその群れと一緒に飛んでみたのですが、その時に僕のすぐ真下で飛んでいる一羽の鳩を観察してみました。

これがまた超絶に美しいこと。鳩はこんなにも美しい生き物だったのかと感動したのを良く覚えています。デザイン的には現実世界の鳩と同じなんですが・・・何というか、まるで虹色に輝いているようで神々しいんですよね。

僕はその後も色々と遊びましたが、今でも最も鮮烈な記憶として残っているのが、実は一緒に飛んだその鳩の姿なのです。


明晰夢の世界にいる時の感覚は特殊なものです。体験した記憶は現実世界まで持って帰れますが、あの特別な感覚までは持って帰れません。

でもそれでいいのだと思います。あの感覚まで持って帰ってしまったら、この現実の物質世界はさぞや薄っぺらに感じてしまう事でしょうね。


そうそう、明晰夢の中で僕は「俺は鳩の美しさに気付いた!」と思っていましたが、目覚めてから現実世界で鳩を観察しても何も感じませんでしたよ。



明晰夢って何だろう?

そもそも「夢」というものの正体からしてよく分かっていませんよね。ましてや明晰夢となると、科学的に説明するのは難しいでしょう。もし明晰夢の世界が脳が作り出したものであれば、現実の世界をはるかに上回る幻想を生み出している事になります。

ここが僕には納得できません。僕が生まれてから脳にインプットしてきた情報だけでは、あの世界は作れるはずがないからです。そもそも幻の方がオリジナルを越えているのだとすれば、それはもはや幻とは呼べないのではないでしょうか?


あの世界を一度でも体感すれば、実際には明晰夢の世界の方がオリジナルで、現実世界の方が複製ではないか、とすら感じてしまいます。

僕は決してスピリチャル人間ではありません。しかし明晰夢は脳が作り出した幻想ではなく、人は眠っている時に意識が別次元を旅することがある、と考えた方が僕自身はすんなりと納得できますね。

あらまぁ、ずいぶんとメルヘンなオッサンですこと、と思われるかもしれませんが、あの世界を一度でも覗けば、僕の気持ちも分かってもらえるに違いありません。


最後に


今現在まで 僕が明晰夢を見たのは7~8回程度ですが、実は僕自身は特に明晰夢を見たいとは思っていません。確かに初体験の時は衝撃的でしたし、感動もしました。しかし僕はあの初体験の時の感覚を上回ることは、この先もうないであろう事をよく知っています。

結論を言えば明晰夢は一度見れば充分だと思います。例えばシンプルに夢を楽しみたいのであれば、夢の中で夢だと気付かない方が楽しめるはずです。

考えてみて下さい。鬼を恐れる理由が全くなくなれば、鬼ごっこは成立しません。相手が無力だと分かってしまえば、夢の中でどんな「ごっこ」も出来なくなってしまうわけですから。


どうしても明晰夢 を体験してみたい、というあなたには気長に待つことをお勧めします。そのうち明晰夢の方があなたを見つけてくれるかもしれませんから。


もしそうならなかったとしても、どうですか・・・夢を普通に楽しみませんか?




追記

明晰夢を見る確率をアップさせる方法を見つけましたので追記します。その方法はとても簡単です。あなたが眠る前に「私は明晰夢を見る!」と宣言することです。もちろん声を出して言えない環境の方は心の中で念じても構いません。

そんなアホな・・・・と思われるかもしれませんが、効果はありますよ。いや本当に。少なくとも私自身には効きました。あくまでゲームとしてこう考えて下さい。


全てはつまるところ夢に過ぎないと。夢であれば自分の意志で内容は変えれるはずだと。明晰夢を見る事に限らず、何かを宣言する事で実際に物事は起こりやすくなります。実験だと思って試してみて下さい。普段からそう考え、実践していれば、あなた自身の意識がより明晰夢を見やすい状態になっていくでしょう。


もうひとつ。僕は明晰夢は最初から明晰夢だと言いましたが、普通の夢が途中から明晰夢に変わることもある、とも言いました。そして今では全ての夢が明晰夢に変わる可能性を秘めている、と感じています。

何らかのスイッチ次第で、どんな夢も明晰夢に変えれるのではないかと。その方法については謎ですが、あなたが眠っている時に夢を見る、そしてそれを目覚めてから思い出すことができるのであれば、明晰夢への扉は常に開かれているという事になります。


まぁ今回はこれぐらいで。どうかみなさん、良い夢を。



「明晰夢をみた」  2019
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